会社員が人事異動の不安にピリオドを打つために取った3つの思考法

Uncategorized

春は人事異動の季節。私は、この春に異動をすることになりました。

会社員にとって、人事異動には悲喜交々、様々な感情が飛び交うもの。ネガティブ思考がちな私の場合、やり慣れた業務から離れることに対しての「新しい仕事に適応できるのか?」「新しい人間関係でうまくやっていけるのか?」 という不安が先行します。不安の種を見つけては、さらに悪い結果を想像し、必要以上に落ち込んでいました。

ただ、どんな不安も時間の経過とともに思考が移り変わり、いずれは落ち着いてくるもの。一時的に感じていた不安も、あれこれ思考を巡らせるうちに消えていきました。

今回は、人事異動の内示を受けて不安に陥ってから、どのような思考方法を取って落ち着きを取り戻したのかを振り返り 「不安にピリオドを打つ3つの思考法」としてまとめてみました。

春からの人事異動など環境変化の際に、同じような思考経路を経て心を落ち着かせたいと思います。

不安にピリオドを打つ3つの思考法

ステップ1:思考の”時間的コスト”を意識して区切る

まず、「考え続けること自体が時間の損失になり得る」 と認識します。

未来は誰にも完全に予測できません。人事異動により仕事内容への適性や人間関係といった変数がある中で、自分が身を置く環境が今よりも良くなるか悪くなるか、実際に身を置いてみないとわからない。

一方、確実に分かることがあります。それは、不安を抱えて何時間も考え続ける時間分だけ、人生の時間が減少するということ。

何かを考えることは無リスクでできることではなく、時間的なコストをかけている。そうした時間損失の存在を認識することで、正解のない問いに際限なく悩み続けることへのブレーキをかけるところから思考を開始することができます。

ステップ2:選択肢を増やして相対的に捉える

物事は 「良いか悪いか」 の二択で測るのは、大抵の場合、正確ではありません。 「相対的にどの程度良いのか/悪いのか」 を考えることで、より冷静な判断ができます。

人事異動の場合、異動先と現在の部署との二択のみから「良さそうか」「悪そうか」と比較すると、極端な結論しか出すことができません。ただ、会社での人事異動の場合、様々な部署がある中で一つの部署に落ち着く、というのが現実。

そうした、自分の異動先と現在の部署に加えて、その他部署も含めた相対的な比較をする中で「異動先は望んだ環境ではないかもしれないけど、他の選択肢よりはマシだった」 という、不安を軟着陸させることができそうな結論を出せる可能性が高まります。

世の中の多くの物事は、選択肢が二つだけ、ということは少ない。そう認識することで「今の状況は絶対的な悪ではない」 ということに気づけるのです。

ステップ3:良い面を見つけて思考に“ピリオド”を打つ

不安が続く原因は、「悪いことばかり考えてしまうこと」 にあります。逆に言えば、良い面を一つでも見つけることができれば、思考のループは断ち切ることができます

人事異動では、「異動先の仕事に対応できるのか」「人間関係はどうか」と、不安要素はいくらでも探すことができます。ただ、私の場合、「今の仕事のプレッシャーから解放される」 という、明確なメリットが1つあることに気づいた瞬間、不安が止まりました。

<その他、異動に見出しうる良い面の例>

• 新しいスキルを習得できる

• これまでの人間関係のしがらみから解放される

• 異動をきっかけに自分の強みを再確認できる

良い面は 「意識して探す」 ことで初めて見えてきます。異動のメリットに目を向けることで、不安のループを止め、思考にピリオドを打つことができます。

3つの思考法を実践する方法

「思考の時間的コストを意識する」「選択肢を増やして相対的に考える」「良い面を見つける」という3つの思考法を取ることで、段階的に不安を和らげることができるとして、具体的にどのように実践すればいいのか。

有効な実践方法は、「思考を書き出す」ことだと思います。

頭の中で考えているだけでは、自分が今何を考えているのか、整理がしづらい。だから思考を書き出し、自分が今何を考えているのかを文字として視覚化する。すると、3ステップのうちどの段階にいるのかを明確になります。

思考の手順を整理した後は、それを書き出すことで、その手順の中における現在地を確認する。

これらは、不安に陥った状態からできるだけ早く抜け出すためのテクニックになります。

まとめ

現状のまま会社員として身を置き続けている間、人事異動は避けては通りがたいイベントです。自分の身を置く環境が自分の好きなように選べないから、異動のたびに悩みや不安に襲われる。

今回、人事異動を受けて自分が感じた不安やそこからの感情の移り変わりを観察することで、3つの思考法を取ることで不安のループから抜け出せる、ということに気づきました。

考えることの時間的なコストの存在を意識し、様々な選択肢の中から相対的に評価し、一つでも良い面を見つけて思考にピリオドを打つ。

これは、人事異動に限らず、未来への不確定要素に対してどのように考え、対処していけばいいかの指針にもなるものです。

様々な不安に上手に向き合いながら、経済的自立を目指していきたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました