10年間加入した貯蓄型生命保険を40代になって解約した話

私は30歳頃に加入した貯蓄型の生命保険を、加入して10年経過した40代になって解約しました。

結果、解約までに払い込んだ金額130万円に対し、解約返戻金が90万円と、単純な比較では40万円程度の損失が発生しました。

ただ、後悔はありません。

その理由は、現在の私にとって貯蓄型の生命保険は将来の備えとして不要であったことと、FIREを目指すという貯蓄型保険に加入し続けることよりも優先したい目標があったからです。

今回は、保険に対するリテラシーがゼロだった私がどのようにして保険に加入し、どのように考えた結果として解約に至ったか、40代会社員いち個人の事例として紹介します。

【30歳頃】保険に入るのが当たり前だと思っていた

私が貯蓄型保険に加入したのは、30歳頃、結婚をしたことがきっかけです。

きっかけといっても、何か保険に入らなければならない事情があったわけでも、必要性があったわけでもありません。

何となく、「結婚したら保険に入るものだろう」という漠然とした価値観があっただけです。

この価値観は、私の親がとても心配性で、保険に入りまくっていたこと、会うたびごとに「保険に入った方がいい」と言われていたことも影響していると思います。

そうした中、結婚後しばらくして、某保険の相談窓口に妻と足を運び、そのまま保険契約の流れになりました。

相談窓口での営業トークはよく覚えてはいないのですが、貯蓄型生命保険の加入については

「貯蓄型なら払い込み完了後に戻ってくるからお得」

「葬式代を確保しておいた方がいい」

と言われ、保険機能がありながら最終的に払込分の金額が帰ってくるのはお得だな、と思い、月々の保険代が約12,000円、死亡時の保険金400万円の貯蓄型生命保険に加入しました。

親や一般常識(と認識していたもの)から自分の中で醸成されていた「とにかく保険に加入する」というイメージの中、相談窓口の紹介された商品をそのまま契約する。

そこに自分の意思はありませんでしたが、当時は「これで安心」と満足していました。

【40代】貯蓄型保険とはどういうものか、ようやく知った

40代になりある程度の資産が形成されてきた頃、漠然とFIREに関心を持つようになりました。

その際にまず取り掛かったのが、家計管理・節約。

家計簿アプリを使用して自分の資産額と月々の支出額を見える化すると、月々の支出における保険が占める割合が思いのほか大きいことに気づきました。

そこで、加入していたもののイマイチ内容をよくわかっていなかった保険の内容について調べ始めました。

最近は、支出管理や節約に関する情報はyoutube等で手軽に把握できますが、多くのお金系youtuberが「貯蓄型保険は不要」といった内容の発信をしていることが気になりました。

代表例は、両学長のyoutube動画ですね。

こうした情報を集める中で、多くの場合、貯蓄型保険が保険機能として割が合わないものであるという認識ができていきました。

とはいえ、自分固有の状況として「保険は解約して大丈夫なのだろうか?」「今解約したら元本割れして40万円も損するし」という思いもありました。

そこで、自分にとって貯蓄型生命保険は解約する理由があるのか、考えてみました。

【解約の理由】自分の資産状況と価値観の変化

曲がりなりにも40代まで社畜を続けていく中で、30歳当時の自分と比較して、相応に資産額が積み上がってきていました。

そんな今現在の自分にとって、自分の葬儀に備えて貯蓄型保険で積立を行う必要性がない。

仮に葬式をあげるにせよ、手元の資産で賄えるのではないかと気づいたのです。

更に、今現在の自分には、FIREしたいという目標があります。

30歳の頃、何となく定年まで今の会社で働くんだろうなと考えていた当時の自分とは違う。

そんな自分にとって、「数十年後に400万円を手にするよりも今現在の月々のキャッシュフローを改善すること」の方が、優先順位が高かったのです。

以上を踏まえて、私は、40万円程度の損失を飲み込んで貯蓄型生命保険を解約しました。

私が重視したのは、「自分の資産状況」「人生で望むこと」 に照らして納得の選択をすることでした。

40万円の損失を伴いながらも、「損得だけでなく、今の自分にとって必要かどうか」を自分軸で判断できたこと が、解約後の後悔をゼロにしてくれました。

【まとめ】必要な商品・サービスを自分軸で選ぶ

30歳で保険加入した当時は気にも留めていませんでしたが、保険は人生において大きな買い物の一つです。

ただ、私の場合、契約を結ぶ際にそのサービスの内容が自分にとって価値があるものなのかを考えることなく、「保険に入るもの」という一般的な印象のままにその買い物をしていました。

ただ、40代になった今思うのは、そうした一般論によらず、自分にとって必要かどうかを見極めるべきだった、ということです。

これは、保険に限らず、あらゆるモノやサービスを手にするときに考えるべきことだと思います。

そうした「自分軸での判断」の結果として必要だと納得した保険なりに加入をすればいい。

40代現在の私の場合、それは不要なものだったということです。

そのことに気づくことができた勉強代として、40万円は惜しくはなかったと考えています。

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